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【ミッション完了】河岸的植生を復活させるのだ! in 八王子堀之内番場公園 2015.5.31

date:2015.06.22 (月)

2015/5/31(日)9:25~12:30東京都八王子市の「堀之内番場公園」にて、ガッツリ度★★★★☆の「河岸的植生を復活させるのだ! in 八王子堀之内番場公園」を実施しました。

初めて伺うフィールドで、大繁殖している外来種「オオブタクサ」の除草作業と、竹の伐採をガッツリと行って参りました!


今回も、京王相模原線「京王堀之内駅」に9:25に集合して、徒歩で「堀之内番馬公園」へ向かいます。 天気も良く、暑いくらいですね。


現地到着後、準備体操、自己紹介をして、今日の作業について、スマートパークス由木の内野さんより、色々とご説明頂きました。
まずこの場所の特徴について。
「堀之内番馬公園」は多摩川支流の大栗川沿いにあり、芝生広場に雑木が植栽された何の変哲もない住宅地の中の公園と思われていました。
しかし! 小高い丘には、荒れているとはいえ、大きなエノキやイチリンソウの群生もある、かつて蛇行して流れていた大栗川の河岸的風景をわずかに残した公園でした。
荒れている、というのは要注意外来生物であるオオブタクサが蔓延(はびこ)っているのです。


この子が「オオブタクサ」(国立環境研究所の解説ページ)です。北アメリカ原産の大型の一年草。茎は直立し、秋には3mになる。肥沃で湿った所を好み、日本全国で繁殖。秋の花粉症原因の代表格。日本の侵略的外来種ワースト100、外来生物法で要注意外来生物に指定されている。
 植物そのものには罪はないのですが、繁殖力がとても強く、日本に元々いる植物の棲みかを奪ってしまい、生態系全体のバランスを崩してしまうことから、見つけたら駆除します。


見事に一面に蔓延(はびこ)るオオブタクサ。人の背丈近く伸びていますが、まだあまり根を張っておらず、簡単にスポスポ抜けます。引っこ抜くには、まさに今の時期が最適。夏を越すと、背丈もさらに倍くらいになり、根も大きく張っているので、簡単には抜けません。さらには頭の上に花粉が降ってきて、たまったものではありません。
また夏前のこの時期にオオブタクサを抜けば、これまで陰に隠れて陽を浴びれなかった在来の植物にも陽が当たり、勢いを盛り返してくれることでしょう!


今回のミッションは分かりやすい作業で、皆さんドンドンオオブタクサを抜いて行きます。ちなみに、通常の公園の維持管理として、造園業者さんがこういう作業をする時は、刈払機で全て一斉に刈取りしてしまいます。外来種だけを選んで抜くというのは、人手がかかり業者さんではそこまで出来ないのが現状です。一度広がってしまった外来種を取り除くのは、気の長い話ですが、在来の生態系を維持するためには、極めて重要な活動なのです。


結構暑いので、2回休憩を入れました。一部の人には、竹の伐採も体験してもらいました。竹は在来のものですが、繁殖力が強く、放っておくと竹ばかりになってしまうために、間引きをする事が必要です。竹を切るのは「初体験☆」という人も多く、良い経験になったのではないでしょうか。

そしてこれが今回のビフォーアフター


↑ ビフォー

↑ アフター

(ちょっと分かりにくいかもしれませんが)「なんということでしょう!」(お約束のサザ☆さんの声で)。
あれ程までに生い茂っていた、厄介者のオオブタクサが、見事になくなっているではありませんか!

作業終了後、いつも通りみんなでクールダウンの体操をして、振返りをしました。
「あれだけあったオオブタクサがスッキリして、凄い遣り甲斐がありました」
「思った以上に沢山あって、ビックリしました」
「抜きやすかったので、楽しく作業ができました。また参加したいです。」
「自然の中で作業が出来て、リフレッシュできました。」
などのご意見を頂きました。
無心になってスポスポ抜くのは、楽しい作業でもあり、またご参加ください!

お弁当を持って来た人は、その場でお昼を食べました。
作業した後に、外で食べるお弁当は、また格別ですね。


緑が濃くなってきた公園を、心地よい風が抜けていきました。
自然を感じて、汗をかいて、環境保全のお役にも立つ。
レンジャーズって、素晴らしい。(自画自賛ですが、本当にそう思うのですよ)

今回も、バッチリお役に立てたミッションだったのではないでしょうか。
参加隊員の皆さん、スマートパークス由木の皆さん、ありがとうございました!


(リーダー&レポート:伊藤博隆)

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