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【ミッション完了】昔の姿を取り戻せ! 長池かいぼりのお手伝い in 長池公園 2019.12.14

date:2019.12.16 (月)

日時:2019/12/14(土)9:00〜12:30
場所:長池公園(東京都八王子市) 
天候:晴れ

 

長池公園の作業風景

 

今回のフィールドとなる長池公園は、古くからのため池などもあり、多摩ニュータウン開発の際に、計画的に自然を残した里山型の公園です。
今回のミッションは、江戸時代から存在するため池「長池」のかいぼりです。“かいぼり”は、以前は生物に詳しい人しか知らなかった言葉だったと思いますが、最近はテレビ番組の影響もあり、かなりメジャー化(笑)してきましたね。
長池公園でもっとも古い池「長池」の生態系を取り戻す試み、「長池かいぼり」が、今年10月からはじまっています。池の中の外来生物を駆除する活動も開始されましたが、池への落葉の堆積を減らし、水生植物の再生を促すため、冬の間に水際の樹木の計画的な伐採、池底の泥さらいと浅場づくりなどを同時に進める必要があります。そこで、今回の活動は、事前に伐採され解体された樹木の移動と、池底の泥の回収搬出の2つの作業を行います。ほぼ50年ぶりに現れた池の底、歩くことができる貴重な機会です。

 

 

新宿から京王線で36分、京王相模原線南大沢駅に集合です。普通に都心通勤圏の場所なので、マンションや高級戸建住宅が並ぶ多摩ニュータウンの街並みを歩く事約15分で、豊かな自然を残す長池公園につきます。

 

長池公園園長の内野さんから長池公園の位置付けや、今日の作業についての意義、注意点などを丁寧にレクチャーしていただきました。
この公園は八王子市の公園ですが、指定管理者制度により民間団体が主体的に公園経営を行っています。こちらの公園は、内野園長ををはじめとした生態系に精通したスタッフの方のノウハウが発揮され、生物多様性に配慮した公園になっています。

 

本日の作業現場である“長池”に到着。紅葉が綺麗ですね〜。
準備体操、自己紹介をして、改めて本日の作業内容を確認します。
今回の参加者の方は、社会人の方、大学で環境について学ぶ学生さん、小学校、高校生とお父さんのファミリーなど、多彩な顔ぶれです。
作業で一番大切なことは、怪我をしない・させない事です。今日も安全第一で宜しくお願いします。

 

今回の作業はかいぼりです。かいぼりを行う目的としては、増えすぎてしまった外来生物(ブルーギル、アメリカザリガニなど)を減らすことと、池の底に溜まった土を除去することで、過去の植物の種を目覚めさせるなどして、元々この地の生態系の回復を目指すことです。
また、池の周囲の木が大きくなってきたので、池に陽が入らなくなってきて、水生植物が育ちにくくなってきているので、池の周囲の木も切っています。かいぼりといっても、池の水を抜くだけでなく、池の周辺環境を整備することで、より豊かな生態系の再生を目指しています。

 

幾つかある作業を、みんなで分担して行います。まずはこれまでの作業で、切り落とした木を片付けます。大きな枝は、持って運ぶのは大変なので、このようにロープで結んで引きずって移動させます。こうした手法を学べるのも良いですね!

 

枝打ちしたスギの枝も残っていたので、それも片付けます。作業は沢山ありますが、紅葉の中の清々しい天気に、みんなで作業するのは気持ちの良いものですね。

 

池の中にたまった土を運び出します。水をたっぷり含んだ土はかなり重く、このようにバケツをソリで運びます。

 

最後に、道具を片付けて戻ります。この後、汚れたバケツやスコップを洗って片付けます。レンジャーズに参加していただく隊員の皆さんは、お客さんではなく里山に関わる作業を一通り実施することで、活動に必要なスキルを一通り学んでいただきます。

 

 

今回は、レンジャーズであちこちのフィールドに参加されている方、初めて方と、10名の隊員さんで楽しく作業しました。
里山の活動には、慣れた人にも初心者の人にも、それぞれ適した作業が色々とありますので、どなたにお越しいただいてもOKです。
今日の作業はガッツリ系でしたが、自然の中で体を動かして目的が達成されると、やはり達成感ありますね〜。 参加頂いた隊員の皆さん、長池公園のスタッフの皆さん、お疲れ様でした!

 

ミッションリーダー&レポート:伊藤博隆

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