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【ミッション完了】南半球からやってくる渡り鳥「コアジサシ」を迎えよう! in 森ヶ崎水再生センター 2013.3.24

date:2013.04.05 (金)

3月24日に大田区昭和島の森ヶ崎水再生センターにて、レンジャーズ活動を行いました。

 

このミッションでは森ヶ崎水再生センターの屋上でコアジサシの営巣地の保全活動を行いました。

 

コアジサシとはカモメの仲間の渡り鳥で、春ごろに南半球から渡ってきて営巣をした後、

9月ごろにまた南半球に帰っていきます。

コアジサシは近年、土地利用の変化によって営巣地となる自然の砂浜や砂礫河原が減り、人や車が営巣地に入り込んで、

巣の破壊や営巣放棄を招くなど、様々な要因によってその数が減ってきており、絶滅危惧種に指定されてしまいました。

 

 

 

朝、昭和島駅の改札を出てすぐの森ヶ崎水再生センターに集合。

普段は立ち入る事の出来ないレアな現場です。

 

 

 

 

森ヶ崎水再生センターの屋上で現地団体の「NPO法人リトルターン・プロジェクト」の方から作業説明を受けました。

 

 

 

 

作業内容は大きく分けて4つ。

1つ目は飛散した貝殻を集める作業。

2つ目はカラス除けの為の水糸の張り替え。

3つ目はペンキの塗り直し。

そして4つ目は除草作業です。

レンジャーズは主に1~3つ目の作業をお手伝いしました。

 

 

 

 

飛散した貝殻を集める作業では、貝殻を集めふるいにかけて大きい貝殻をまた営巣地に戻します。

ちなみにコアジサシは砂利の上を好んで営巣するそうですが、特に貝殻など白い場所を好む習性があるそうです。

 

 

 

 

レンジャーズではおなじみ(?)のネコ(=一輪車)も使いました。

 

 

 

 

貝殻をまんべんなく撒くのがポイントです。

 

 

 

 

ちなみにこの森ヶ崎水再生センターの屋上は、運動公園として整備される計画があったそうですが、

コアジサシが営巣を開始してしまい、下水処理という環境に配慮した事業を行っているということもあり

コアジサシの営巣地として保全されるようになったそうです。

また、コアジサシだけでなくコチドリやシロチドリなども営巣しているそうです。

 

 

 

 

2つ目の作業 水糸の張り替えです。

水糸はカラスなどが営巣している鳥を襲わない様に設置するものです。

ピンと糸を張るのにはコツがいるようです。

最近ではネコ(一輪車じゃなくて猫です。)もコアジサシを襲うようになってしまった為、早くネコの侵入経路を押さえる必要があるそうです。

 

 

 

 

3つ目の作業 ペンキの塗り直しです。

これは碁盤の目のように区切られている営巣地を分かりやすくする為の番地の様なものです。

風雨にさらされてペンキがはがれてしまう為、その塗り直しを行います。

 

 

 

 

作業終了。

営巣地もすっかりきれいになり、また水糸もしっかりと張り替えられました。

 


 


 

 

 

当日は天気が心配でしたが、なんとかミッションを行えることが出来ました。

年に一度のミッションである為、楽しみにしている方も多く本当に良かったです。

作業の合間には、上原さん(NARECスタッフ)からこのような屋上にはソーラーパネルを敷き詰める方向性になりつつ

あることを伺いました。

人間が自然に手を加えてしまった為に、そこで生活していた生物が絶滅に追いやられているという現状を見て、

身近な所でも生物多様性を守る活動の大切さを学ぶことができました。

 

今回参加して下さった皆さん

そしてNPO法人リトルターン・プロジェクトの皆さん

ありがとうございました。

 

 

 

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