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【ミッション完了】 地域固有種タマノカンアオイを救出せよ! in 長池公園 2025.11.01

date:2025.11.03 (月)

日時:2025/11/1(土)9:30〜12:30
場所:長池公園(東京都八王子市)
天候:曇り時々晴れ
現地団体:「NPOフュージョン長池」さん

 

 

久々の長池公園です!
この公園は、多摩ニュータウン開発の際に、計画的に自然を残した里山型の公園です。
ニュータウン開発によって自然が失われていく様子を描いたジブリのアニメ「平成狸合戦ぽんぽこ」のモデルにもなっているとろこです。
新宿から京王相模原線で36分、普通に都心通勤圏の場所ですが、ここには自然豊かで素晴らしい里山があります。

今回のミッションは、固有植物タマノカンアオイ(多摩の寒葵)の保全活動です。林の中には繁殖力の非常に強いアズマネザサが生い茂り、定期的な下草刈りを継続していないと、タマノカンアオイは埋もれて衰退してしまいます。この作業は通例、冬季を中心に行ってきましたが、今回は、アズマネザサの養分が地下茎に移動する前に下刈りを実施して、アズマネザサにダメージを与える計画です。 名付けて、“秋の雑木林タマカン救出隊”出動です!

 

 


京王相模原線南大沢駅に集合し、駅周辺の建物の多い様子と長池公園の自然とのコントラストを見ながら、歩く事約15分。
まずはビジターセンター「自然館」で、本日のミッション内容や、タマノカンアオイについてのレクチャーをスタッフの方からいただき、準備体操です。

 


公園のトレイルを少々歩いて、現地に到着です。
前日に別のボランティアグループの方が入られていて、作業通路は作ってあり、タマノカンアオイのある場所にはマーキング用のポールが立てられています。
今回は、ノコギリ鎌でアズマネザサを刈っていきます。
まずは作業のやり方を教えていただきます。

 


これが噂のタマノカンアオイです。高尾山と多摩丘陵などごく一部にしか分布していない、ウマノスズクサ科の地域固有種です。分布の移動速度は極めて遅く、氷河期の遺存種とも言われています。

 


ひたすらにアズマネザサを刈っていきます。
自分が仕事した分、見た目もスッキリしていくこの作業は、無の境地になれるハマる作業です。

 


刈ったアズマネザサは一箇所にまとめておいておきます。
時間がたてば朽ちて森の栄養になります。

 


作業終了です。
来た時よりだいぶスッキリして達成感あります。

 


手分けして道具をみんなで運びます。
「竹籠を背負って歩く姿が二宮金次郎みたいだね」と言うと、「最近は、鬼滅の炭治郎みたい、という人が多いですよ」と言われました。
「いや、炭治郎が背負っているのは、禰豆子が入っている木箱で竹籠じゃないので、二宮金次郎の方が正しいよ」と心の中で思いました。

 


長池公園はこんな感じのところです。
都内の通勤圏に、こんな自然があるのは素晴らしいですね。
南大沢の駅前にはアウトレットモールもあるし、ユニクロや無印もあるので、街から一歩も出ずに自然もお買い物もできる、素晴らしい住環境です。

 


作業後は、スタッフさんに指導していただいて、鎌を水洗い → 拭く → 右油の染み込んだ布で拭く作業をしました。
こういう始末ができてこその仕事です。
現場の作業だけでなく、後片付けをすることも学びですし、受け入れ団体さんのお手間を減らすことにつながります。

 

 

ご参加頂いた隊員の皆さん、長池公園のスタッフの皆さん、お疲れ様でした!
どうもありがとうございました。

 

ミッションリーダー&レポート:伊藤博隆

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