ミッション完了レポート
【ミッション完了】谷戸に伝わる畑しごとを手伝おう! in 鎌倉中央公園 <親子レンジャーズ> 2015.06.14
6月14日(日)、第4回親子レンジャーズ「谷戸に伝わる畑しごとを手伝おう!in 鎌倉中央公園」
ミッションに出動してきました!
梅雨ということで、かなりお天気の心配があったのですが、
今回はなんとかお天気はもち、ミッション決行です!
むしろ、くもりで涼しく作業できてよかったかも!?
まずレンジャーズの恒例、ミッション開始前の自己紹介と体操をして、
今回は親子隊員と一般隊員とで分かれて作業をしました!
こちらは一般隊員チーム!
今日のメインミッションはジャガイモ掘りです。
伝統的な農作業のため、ジャガイモはスコップで掘ります。
ここでクイズです。なぜ伝統的な農作業が環境保全になるのでしょうか?
昔ながらの農文化、手作業をすることで、土にミミズなどの生き物が棲み、
そのミミズをえさにしている鳥がやってきて、生き物でにぎわう環境の良い谷戸になるのです。
いつもは畑の耕しでちょっとがっつり作業なのですが、
今回はイモ掘りで和気あいあい^o^
山崎谷戸の会の会員さんによると、今年のイモは小ぶりだそう!
イモ掘りのあとは、2チームに分かれて、片方は畑の草むしり、
片方は畑の耕しをしました。
やっぱり、がっつり!笑 でも、いい汗かけて、気持ちいい ^_^v
こちらは親子チーム!
この日、山崎谷戸の会は田植えの日でした。会員さんのお子さんたちと一緒に、
谷戸のあちこちに点在する田んぼや畑を案内してもらいました。
そこへの道も草や木が茂り、程良く隠れられ、なんとなく安心します。
地元の小学生が田植えをした田んぼでは毎年カエルが育ちます。
しかし、ときどきおたまじゃくしを捕まえて持ち帰る人がいるそうです。
生きもののくらしも含めて丸ごとの保全を目的としているここでは、
小さな虫でも「持ち込まない、持ち出さない」をルールにしています。
谷をぐるっと回り、綿(わた)を栽培している畑の近くで
セイタカアワダチソウの草抜きをしました。
もうすでに1m以上ありますが、根元近くを持って引っ張るとすぽっと抜けます。
セイタカアワダチソウは繁殖力が非常に強い外来種で、
花粉症を引き起こす厄介な植物でもあります。
まだ花をつけていないこの時期に、せっせと抜いてしまうのが一番いいそうです。
しかし、大きいものはなかなか抜けず、大人もがんばる作業になりました。
坂を上って、景色のいい畑に到着です。ここでは、じゃがいも、
かぼちゃ、ごぼうなどを育てています。
隊員さんの掘ったバケツに一杯の新じゃがを受け取って戻ります。
じゃがいもは小さいものから約半分をよりわけみんなで洗います!
子どもたちもいも洗い状態で群がっています!
さて、そうして洗ったじゃがいもを蒸かしてもらっている間に、
じゃがいもの畑と反対側の尾根にある畑を見にいきました。
山道を少しのぼると開けた土地に出ます。
ここでは麦と、さつまいもの二毛作をしています。
麦は秋に蒔き、初夏に収穫します。
さつまいもは初夏に植え付け、秋に収穫。それを繰り返すのだそうです。
植えつけたさつまいもは、昨年収穫したさつまいもの中で一番いいものを
畑の苗床で栽培したものです。
4月のミッションでお邪魔した時にはまだ小さな「芽」でした。
ふもとに戻ると、作業を終えた大人班の皆さんも戻ってきました。
揃って整理体操と振り返りを行い、蒸かしたおいもをいただきました。
山崎谷戸の会の皆様、ありがとうございます!
作業のあと、みんなで食べるご飯はおいしいね♪
ケガ無く、楽しく、無事に本日のミッション完了です。
大人も子どもも、昔を思い出したり本来の姿を見せたり、と
谷戸には不思議な力があるようです。
今回は「かけっこが楽しかったよ~」なんて声もありました。
作業に来られた山崎・谷戸の会のお子さんたちと一緒に散歩をしたり遊んだりと、
大人がおおらかな目で見守る事の大事さを教えられた一面もありました。
車や騒音を気にすることなく走り回れる場所は、今ではとても貴重です。
そんな谷戸の子どもたちが本になりました。
谷戸であそぼう 春 (ISBN978-4-905194-86-6 C8737)
文 相川明子 絵 とみたしょうこ 冨山房インターナショナル(2015年2月)
夏、秋、冬も刊行予定だそうです!
参加して下さった隊員のみなさん、お世話になった山崎谷戸の会の皆様、
今回もお疲れ様でした!ありがとうございました☆
親子レンジャーズは秋にも、この鎌倉中央公園で行います。
谷戸の自然に触れたい皆さまのご参加をお待ちしております。
(リーダー&レポート 高瀬、いが)