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【ミッション完了】 GreenWeek 新緑たけなわの雑木林!in カーリットの森 2014.4.27

date:2014.05.10 (土)

2014/4/27(日) 9:20~12:00 横浜市保土ヶ谷区の「カーリットの森」にて、下草刈りと倒木処理のミッションを実施しました。

 

GreenWeekの気持ちの良い天気の中、総勢12名で実施ました。今回の集合場所は相鉄線和田町駅。ここからバスに15分程乗り、目的地であるカーリットの森を目指します。「“カーリットの森”を守る市民の会」の皆さんと合流し、着いたらまずは自己紹介と準備体操。今回は初めて参加の方も多くいましたが、1ヶ月前にも参加された人は、枯れた木ばかりの森がこんなに新緑に包まれているとは! と驚かれていました。

 

まずは会の代表の中村さんより、森の生き物についてのレクチャー。中村さんは昆虫の専門家で本を何冊も出されています。「里山の手入れを始めて10年経ち、生物多様性が増してきている」など説明していただきました。

 

今回は2班に分かれて実施しました。その中でも男性には、2月の大雪で折れた木の片付けをしてもらいました。木が枝の途中から折れたままだと、ずっとそのままになってしまいます。幹から切り離し、なるべく小さく切って、地面と接するようにします。こうすることで、雑木林の中に沢山いる分解者(ダンゴムシ、ミミズなど)がどんどん肥料に変えてくれるのです。キノコなど菌類も、やはり分解してくれます。

 

女性には、下草刈りを担当してもらいました。放置された雑木林は、このようにアズマネザサという繁殖力が強い笹に覆われることがお約束です。繁殖力の強い種類だけが伸びてしまって、林床の他の植物が育たなくなってしまうため、このように刈っていきます。短く切ると踏み抜いて危ないのと、昆虫などにとっては多少隠れる場所があった方が良いので、最近はスネぐらいの高さで切り揃えるようにしています。

 

去年あたりに笹刈りしたところには、このように眠っていた百合の仲間が目を覚まし、復活してきます。これはアマドコロかナルコユリ。

 

切り株をひっくり返すとカブトの幼虫が。もう少し黄色がかってきて、あとひと月くらいで蛹になると思われます。カブトムシの幼虫もまた、落ち葉を沢山食べる分解者です。

 

作業後にみんなで感想を。人数も居たので、倒木の処理が済んだり、下草も広範囲で刈ることができました。今回は、拓殖大学の関先生が学生さんと訪れてくれました。拓殖大学は、レンジャーズプロジェクトの運営団体である自然環境復元協会が実施する「環境再生医」の認定校です。学生さんも初めて森の活動をする人も多く、貴重な現場経験になったと思います。
現地解散後、お昼をお持ちの方と一緒にランチをとりました。涼しい森の中で、新緑を見ながら、そよ風の音や鳥のさえずりを聞きながら食べるご飯は格別です。梅雨の前のこの時期が、暑くもなく蚊もいなくて、最高の季節ですね。皆さん、お疲れ様でした。

レポート:ミッションリーダー 伊藤博隆

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