ミッション完了レポート
【ミッション完了】バッタも冬支度、枯れ草刈りで素敵な春を迎え入れよ!! in 杉並区都市公園 2014.11.30
11月30日(日)杉並区都市公園にて、チガヤ刈りと落ち葉掻きのミッションを実施しました。
秋の終りの一日、19名の方にご参加いただきました。公園の生物多様性を確保するには、「適正な時期に適正な管理をする」ということが極めて重要です。それには、そこに住む昆虫や植物の生態を良く知っている必要があります。
9:00に井の頭線の浜田山駅に集合、今日もレンジャーズ初参加と言う方が半数ほどいらっしゃいました。早速公園に移動し、管理棟で着替えを済ませ、準備体操、そして恒例のミーティングです。今日は、自然の会の皆さんも作業の手を休め、みんなで朝のミーティングを行います。「みんなどっから来たんだろう?」レンジャーズの大半は「お1人さま」でご参加されます。朝はみんな初対面ですので、ドギマギな感じですが、自己紹介や体操で少しキンチョーがほぐれる感じ。今日の作業の意味、ポイント、ケガの注意などの共有を行います。
さあ、今日のミッションは田んぼ北斜面のチガヤ刈りです。今回は、バッタ類の昆虫が晩秋に産卵するまでの間、成虫の餌や隠れる場所を確保するため、イネ科のチガヤを、公園の管理者の方にお願いして、刈り残していた場所のお手入れです。もうこの時期だと、バッタもそろそろ産卵を終え、草を刈っても大丈夫になってきています。こうした細かい管理をすることが、地域で貴重な昆虫を守る事につながります。
刈り取ったチガヤは、みんなで堆肥場に運びます。これを3往復。今回は若い男子も多く、余裕な感じ?
仕上げに熊手で、取り残した葉を集めます。それにしても熊手でって、良くできていますよね。この竹のしなりのお陰で、葉がきれいに掻きとれます。ところどころアズマネザサの刈り残しがありますが、これは根元のほうからさらに刈り取っていきます。
隊員みんなのお陰ですっかり綺麗になりました。
↑Before ↓After
すっかり奇麗になりましたね! 昼近くになったら少し曇ってきましたが、作業するには有りがたいですね。
今回は参加隊員も多く、予定していた作業はお昼前に終わってしまいました。そこで急遽、公園内の落ち葉掃きもすることにしました。
町中にある公園ということで、自然な部分を極力残しながら、都市公園としての景観のバランスを保つ必要があるので、やはりきめ細かい管理が必要です。
樹の根元には冬越しする昆虫たちが集まるので、こんな感じに、木の周りだけ落ち葉を残して、その他の部分のみ集めます。
という感じで、今回は思いもよらずガッツリなミッションとなりました。
作業後の感想でも、
「思ったより作業が大変だったんですが、普段見れない虫を見たり、公園も綺麗になったし、いい気分で清々しく帰れそうです」
「今回初めて参加したのですが、日ごろの運動不足で大変でした。自然の中で活動するのは本当に久振りだったので、良いものだと思いました」
「いい汗をかいたので、おいしい昼食、おいしいビールが飲めそうです」
などの感想をいただきました。
今回はちょっとハードになり過ぎましたかね(反省)。
とはいえ、現地の「自然の会」さんとしては、色々作業が進んで、喜んで頂けました。
自然の会の皆さま、隊員のみなさま、どうもお疲れさまでした!
(リーダー&レポート:Itoh)