ミッション完了レポート
【ミッション完了】選ばれたのは、鮎鷹(あゆたか)でしたリターンズ。 in 森ケ崎水処理センター 2015.3.29
3月29日日曜日、大田区昭和島の森ケ崎水処理センターにおいて、「選ばれたのは鮎鷹でしたリターンズ。」ミッションを行いました。
昨年は雨で中止となってしまったミッションです。当日は雲は出ているものの、春らしい陽気で作業日和でした。
午前9時、集合は東京モノレール昭和島駅です。普段は立ち入ることのできない東京都下水道局の森ヶ崎水処理センターの前に集まりました。
今回は、絶滅の恐れのある渡り鳥「コアジサシ」の保全活動をされているNPO法人リトルターン・プロジェクトさんのお手伝いをします。
コアジサシは、夏場繁殖のために日本にやってくるアジサシの仲間です。
カモメ類よりややスマートで、翼が長く、キリッとした顔立ちのとても格好いい鳥です。
巣を作るのは干潟の砂利や砂浜です。近年、干潟は埋め立ての対象となったり、環境の悪化などによって急速に減りました。
リトルターン・プロジェクトさんは、森ヶ崎水処理センターの屋上で繁殖していたコアジサシの保護に乗り出し、
剥き出しのコンクリートだった場所を快適な営巣地へと整備しています。
午前9時、集合は東京モノレール昭和島駅です。
レンジャーズの活動では稀に見る規模の人数です!
東京都下水道局の森ヶ崎水処理センターの屋上に向かいます。
リトルターン・プロジェクトさんの説明を受け、
通路と排水溝の清掃グループ、ヒナのシェルターとなるレンガを運ぶグループ、
営巣場所の草むしりグループ、と希望のグループに分かれました。
湾岸地域の建物の屋上、さえぎるものは何もありません。
風が強く、弱いながらも射す日差しがきついです。
時折、ゴーッと羽田を離着陸する飛行機が見えます。
ビルの屋上でも草が生えるのですね。むしってもむしっても終わりません。
コアジサシは繊細で、草の生えている斜面には巣を作らないそうです。
整備しているエリアには、砂利が敷き詰められ、ヒナを天敵から守るレンガやパイプが点在しています。
人間には殺風景に見えます。普段のレンジャーズの活動で見る景色とはずいぶん違いますね。
無心に作業すること1時間半、それぞれ撤収を終えて集まりました。
広い敷地を整備することは容易なことではないと感じました。
レンジャーズ15名、リトルターン・プロジェクトさんの呼びかけで集まったボランティアの方々、
総勢70名ほどでの作業となりました。
隊員の皆さん、お世話になったリトルターン・プロジェクトの皆さん、お疲れさまでした!
この敷地いっぱいにコアジサシが子育てをし、たくさんのヒナが巣立つことを
願わずにいられない、鳥好きスタッフ五十嵐でした。
これからの季節、近隣の東京港野鳥公園、千葉県市川市の行徳野鳥観察舎でも観察することが
できます。また、リトルターン・プロジェクトさんでは、営巣調査のボランティアも募集される
そうです。興味のある方はリトルターン・プロジェクトさんのブログをご覧ください!