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【ミッション完了】東京テクニカルカレッジレンジャーズ! in 柳沢の池公園 2015.11.12

date:2015.11.16 (月)

2015年11月12日、東京テクニカルカレッジの学生さん18名と柳沢の池公園に出動しました!
専門学校東京テクニカルカレッジさんでは、現場での作業を通じて保全の実際を学ぶ
カリキュラムがあり、毎年たくさんの学生さんが参加しています。


じっとしていると寒く感じる気温でしたが、紅葉と、足元に山ほど落ちていた
どんぐりで 冬の訪れを実感します。



さて、今回は「よみがえれ!生きものあふれる谷戸の自然」と題した壮大な自然復元ミッションです!
その第一歩として、「作業環境の整備」と「ゴミ拾い」を行いました。


この「柳沢の池公園」は、駅からほど近く、春にはお花見、秋には紅葉が楽しめる
地元の方々の憩いの場となっています。
首都大学東京(私が学生の時分には都立大学と呼ばれていました☆)のすぐ裏手にあり、
学生さんたちの格好の宴会スポットともなっているとのことです。


そして、その名の通り、公園の中央には池があります。
この池からは、昔、田んぼへの用水が引かれていました。
レンジャーズではもうおなじみですね、ここ南大沢近辺にも「谷戸」という特徴的な地形が
数多く存在しました。 その最奥部から湧き出た水は、ご存知のように耕作や生活に使われ、
周囲の豊かな生態系を維持してきました。 起伏にとんだ地形を利用して湧き水は
一度「ため池」に集められ、そこから周囲の耕作地へ 用水が引かれていました。
しかし近年、ニュータウンの開発により谷戸は整地・造成され、豊かな植生も徐々に
失われつつあります。 「柳沢の池」は、現在でも残る数少ない「ため池」の一つです。
用水を引いていた部分には小川を整備し、自然環境を取り戻す計画が始まっています。



用水の反対側の「ため池」の背後には湿地が広がり、多くの生きものが暮らせる空間となっています。
しかし、この池は長い間手入れもされず、フェンスに囲われた
「なんだか危なそうで汚い池」と この地域では認識されているようです。
その汚名を返上しなくてはなりません!


オリエンテーションの後、「作業環境の整備」から取り掛かります。


ササが生い茂っていますが、そこは人海戦術であっという間に谷への道ができました。



先頭の数名は谷へ降り、谷を覆う木を伐採します。
この谷の部分、先述の通り湿地です。はまります。 しかし皆さん、嬉々として底なし沼へ!
わかります。気持ちいいですよね。



そして、谷底から上部(尾根)への通路を確保し、滑りやすい斜面の整備に取り掛かりました。
この作業は、「伐採した木を利用する」ことを条件に、学生さんに任せられたミッションです。
「階段にする?」「土留めはどうする?」話し合いながら作業を進めます。成果は後ほど!



ここで午前中の作業は終了、休憩を取りました。
薄日もさし、少し気温が上がってきたところで午後の作業に入ります。


先ほどの階段作成部隊、管理用通路作成(別名:ササ刈り)部隊、ゴミ拾い部隊に分かれ、
使命に燃える学生さんはガンガン作業を進めます。


それでは今日の成果です!
階段作成部隊は、見た目にも美しい階段を作りました!
もちろん、何人通っても大丈夫、これで今後の作業が格段にしやすくなります。



ササ刈り部隊は、ため池を半周する通路を作りました!
太くて頭上を覆うササも大勢で作業するとあっという間にきれいになります。



ゴミ拾い部隊は、池とその周辺に投棄された軽トラ2台分のゴミを拾いました!
遊んでいてボールが入っちゃった…、というのは仕方がないこともありますが、
明らかに意図的に捨てられたものも多いですね。
また、この池の周辺に生息しているタヌキが巣穴に持ち込んだとみられるマヨネーズ容器なども
ありました。


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最後にやや疲れた表情の学生さんとその日の振り返りを行い、ゴミを分別して終了です。


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現地の指導をしてくださいましたスマートパークス由木の皆さん、ありがとうございました!
そして一日作業に取り組んだ東京テクニカルカレッジの皆さん、お疲れさまでした!


**今回搬出したゴミの内訳**
(クリックするとpdfファイルが開きます。)


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(レポート:自然環境復元協会 五十嵐)


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