ミッション完了レポート
【ミッション完了】生きもののくらしやすい公園づくりを手伝おう! in 杉並区立柏の宮公園 <親子レンジャーズ> 2015.12.19.
冬休み目前の12月19日土曜日、杉並区立柏の宮公園に出動しました!
朝はこの時期らしくぐっと冷え込み、寒いです!
公園の木々もすっかり葉を落とし、冬の様相でした。 青空に木立が映えてきれいです。
この日も初めて参加される隊員さんがいらっしゃいました。
ここ、杉並区立柏の宮公園は、都心にありながらその生物相の豊かさと
保護に携わるボランティアの方々の先進的な取り組みが有名です。
柏の宮公園自然の会の方から、公園の成り立ちを説明していただきました。
さあ、いよいよ本日のミッションです!
用意されたのは熊手、大量のごみ袋、とくるとご存知「落ち葉かき」です!
「落ち葉」といっても多種多様。今回のエリアは松林、「落ち葉」も「松葉」です!
通り過ぎるだけではわからないかもしれませんが、 林床が落ちた松葉でびっしりと覆われています。
集めます。ひたすら集めます。無心です。子どもも大人も一生懸命。
松葉って一つ一つは細くて目立ちませんが、枯れた松葉を集めると
あっという間にすごい量になりました。
集めに集めて約20袋?!
しかも、クヌギなどの落ち葉と違い、松葉は堆肥にはなりません。
焚き付けなどに用いることもあるそうですが、ここではすべて処分します。
落ち葉を放っておくとどうなるでしょうか。
小さな落ち葉もたくさん積もると、その下には太陽の光が届かなくなります。
すると、そこにある種が芽を出せなくなったり、生きものが生きていけなくなったりします。
そのため、里山では昔から人の手によって落ち葉をかたづけていました。
適度に表面の土が舞い上げられ、かき混ぜられることで、環境に変化ももたらします。
その積み重ねで、多種多様な生きものが暮らせる環境が整えられているのです。
このスミレも、松葉の下に埋もれていました。
こうして太陽の光が当たり、春には可憐な花をつけるでしょう。
さて、落ち葉かきが一段落したところで、田んぼのそばで休憩です。
都心の公園ながら、田んぼもあるんです!
この田んぼには冬期も水を張っています。 その水面にたくさんの落ち葉?!よーく見ると、これは「種」!
「イヌシデ」という木の種で、風に乗ってひらひらと飛散します。 この形も自然の美、絶妙なバランスでくるくる舞います。 この日は北風が強く、たくさんの種が舞う様子が見られました。
さあ、作業再開です。 落ち葉かきの続きと、ススキの穂刈りに取り掛かります。
松林はそこそこの広さがありますが、みんなでやるとあっという間に作業が終わりました。
年末といえば大掃除、最近は断捨離も流行っていますが、 これほどのスッキリ感はそうは得られないのではないでしょうか。
心地よい疲労感とともに、本日のミッションも無事終了です。
寒い中参加してくださった隊員の皆さん、お疲れさまでした!
いつも丁寧にご指導くださる柏の宮公園自然の会の皆さん、ありがとうございました!
杉並区立柏の宮公園では、年間を通じてミッションを行っています。
都会の公園の保全作業にご興味を持ちの方、ぜひご参加ください。 ご家族での参加もお待ちしてます!
(レポート:いが)