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【ミッション完了】 縄文を感じる川崎の森で植樹をしよう! in 水沢の森 2023.12.17

date:2023.12.19 (火)

川崎宮前区の菅生緑地の西地区に位置する水沢の森で初めてのミッションです!
週の中頃に心配されていたお天気も取り越し苦労に終わり、冷たく澄み切った冬空に心地よさを感じながら出動です。

 

 

 

今回の参加者は9名、20代から50代までの方々が川崎市内の方も含め、神奈川、東京、埼玉から集まりました。
東急田園都市線あざみ野駅からバスで7分程、バス停から3分ほど歩いた所にある森の入り口に着くと、
現地団体の水沢森人の会の方が出迎えてくださいました。
自己紹介をした後、水沢の森の成り立ちや現状を説明していただきながら、作業する場所へと向かいます。
この地域周辺には縄文遺跡があり、水沢の森でも縄文土器の破片が拾えることがあるそうです。
入り口には、縄文の記憶を残すために、石のモニュメントが置かれていました。

 

 

 

森を進んでいくと、黄金色のススキ原、栗や柿の果樹園、青々とした竹林が見えてきました。
宅地化や都市化が進む中、里山の自然を未来につないでいきたいという思いで、
20年以上にわたり、この森の再生と維持のために活動を続けてこられたのが水沢森人の会の皆さんです。


かつて産業廃棄物のゴミ捨て場と化していた所は、現在では見事なススキ原になり、
雑木林では、ヤマユリ、フデリンドウ、キンラン、ギンランなど日本在来の美しい野の花を見ることができます。
四季折々の自然や、様々な昆虫や野鳥を見ることもできるこの森は、まさに日本の原風景が凝縮された貴重な場所となっています。
手入れされた池や広場、畑もあり、多くの市民に憩いの場として親しまれています。


今日は、雑木林に生い茂ったアズマネザサなどの下草を刈り取り、林を整える作業のお手伝いと、
水沢の森で育ったコナラやクヌギの幼木を植樹する活動を行います。


身支度を整え、鎌やスコップの道具をお借りして、2班に分かれます。

 

 

 

先に植樹をする班は、山斜面の中腹にある、幼木を移植し育てている畑へと移動しました。
幼木を掘り出す際には、固く強い主根は切ってしまって問題ないそうなのですが、
ひげ根という細い根は土の中から水分や養分を引き上げるはたらきを持っているので、
なるべく切らないように注意しなくてはならないそうです。

 

 

 

乾燥して硬くなっている土から幼木を掘り上げる作業は、意外に力が要りますが、
この美しい森に自分たちで植えた木が育っていくと思うと心躍る思いがします。
こんな素敵な機会を与えてくださった水沢森人の会の皆さんに感謝しながら作業を進めました。

 

 

 

2班で掘り上げた幼木は合わせて9本。
それぞれの隊員が林に植えさせていただき、立派に育ってほしいと願いを込めながら、
たっぷりと水をあげました。

 

 

 

2班で植樹と雑木林の刈り取りの作業を交替して行います。
なだらかな斜面にある雑木林には、アズマネザサなどの下草が繁茂しているので、これらの刈り取りを行います。


このように下草を刈り取ることで、見通しのきく明るい林になるだけでなく、
林床に光が当たるようになり、多様な種類の植物が成長できるようになります。
この後、どのような植物が芽を出してくるのかと想像すると楽しくなります。

 

水沢の森は5ヘクタールもあり、雑木林もかなりの広さがあるので、
日頃、草刈りなどの整備をされている水沢森人の会の方々はさぞご苦労されていることと思います。
少しでもお役に立てるようにと、汗をぬぐいつつ、みんな一生懸命に作業に没頭していました。

 

1時間半ほどの短時間の作業でしたが、水沢森人の会の方々と隊員たちの頑張りで雑木林は随分とすっきりしました。
刈り取った草を手押しの一輪車で運び、片付けて作業を終えます。
一輪車に山盛り3回分ほどの草を刈ることができました。

 

 

 

作業を終え、水沢の森人の皆さんたちが集まる果樹園前の広場に合流。
植樹した木の成長をしっかりと見守っていくためにも、
今後も水沢の森を訪れ、またレンジャーズとして活動に参りますと約束し、今日の感想とお礼を述べてミッション終了です。

 

温かいお茶をご馳走になり、水沢の森で獲れたゆずをお土産にいただきました。
その後、さらに森を案内してくださることになり、大根や白菜も穫れる畑やアケビやザクロの実がなっている果樹園などを散策し、
豊かな水沢の森の素晴らしさを堪能させていただきました。
温かいおもてなしをいただき、活動を終えた清々しさと人との交流の温かさで隊員の皆さんも満足感を得ることができたと思います。

 

豊かな自然を大事に育みながら、人の輪を広げている「水沢森人の会」の皆さんと出会え、
自然を大切にすることから人々とつながり豊かな時間を共有することができる、そんな幸せを学んだ一日となりました。

 

参加いただいたレンジャーズの皆さん、「水沢森人の会」の皆さん、ありがとうございました。
ぜひ次回の活動への参加もお待ちしております!

 

◆現地団体
「水沢森人の会」さん
ホームページ:https://sites.google.com/view/mizusawamorindo/

 

(レポート:リーダー佐々木)

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