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【ミッション完了】 オーストラリアからの渡り鳥コアジサシの子育て支援! in 森ヶ崎水再生センター 2024.04.29

date:2024.05.01 (水)

日時:2024/4/29(日)9:20~11:20
場所:森ヶ崎水再生センター(東京都大田区)
集合:東京モノレール「昭和島」駅東口改札出てすぐ(水再生センター入り口)
現地団体:NPO法人リトルターンプロジェクト

今回は森ヶ崎水再生センターの「NPO法人リトルターンプロジェクト」のミッションに、総勢11名でお伺いしました!
カモメの仲間の渡り鳥で絶滅危惧種のコアジサシ(英名:リトルターン、漢字:小鯵刺)が南半球から渡ってきて、この場所で卵を産み子育てします。
前回に引き続き今年2回目のミッションですが、今回はデコイ(鳥の模型)を設置して、コアジサシに来てもらい易くする作業です。



今回集合場所、東京モノレール「昭和島」駅東口です。
駅の目の前が森ヶ崎水再生センター(下水処理場)なのですが、関係者以外立ち入り禁止の場所なので、駅前はフェンスに囲まれた細い道しかありません。
コンビニも自販機もないので、飲み物は持参するしかありません。



いつも通り準備体操と、今日のレンジャーズメンバーの自己紹介です。
レンジャーズ初参加の方が2名。 前回のこの現場の方も2名来てくださって、「前回の時はコアジサシを見ることが出来なかったので、今回は見れると思って」との事で、ありがとうございます!
みなさん、今日は宜しくお願いします!



今日は、リトルターンさんでも複数の団体ボランティアさんを受け入れていて、大勢で作業します。
ちなみにこの場所は、下水処理場の敷地内ですので、許可がなければ入ることはできません。
コアジサシの営巣を観察したい人は、基本的にリトルターンさんが実施する活動に参加してください。



コアジサシのデコイが入った段ボールを、手分けしてみんなで運びます。




作業現場に到着し、今日の活動の説明を聞き、グループに分かれて担当作業場へ。


今日のミッションは、デコイ(鳥の模型)を設置して、コアジサシに来てもらい易くする作業です。
集団繁殖地(コロニー)を作って営巣するので、デコイがあると「あ、仲間がいる」と思って、コアジサシがやってきます。



熊手で砂利を掘って、デコイの台座を砂利に埋めて固定します。
海が近い屋上のため、強い風が吹くので、飛ばされないようにしっかりと埋めていきます。
2001年に屋上に営巣を発見した時は、コンクリートにそのまま卵を産んでいて転がってしまったり、大雨に水浸しになってしまったり、猫やカラスの襲撃を受けたりと過酷な環境にあったため、NPOが東京都下水道局などと協議して、本来の生息環境である開けた河原に似せるため砂利を敷くなど、生息に適した環境を創出しました。



ヒナが隠れられるようにシェルターがあちこちに設置してあります。
ヒナを狙って、カラス、チョウゲンボウ、ハクビシンなどがやってくるそうです。



作業を終えて集合すると、「あっ、コアジサシだ!」との声が。
「ほら、あそこ」と言われても、私はついぞ確認できませんでした。
ツバメなど他の鳥は沢山飛んでいるのですが、リトルターンプロジェクトの皆さんは、普段から見慣れているので、他の鳥との飛び方の違いなどで分かると思うのですが、さすがです。
私のスマホのカメラでは撮影は無理。リトルターンプロジェクトの方は、一眼にガッツリ望遠レンズです。
コアジサシは体長24cm程度と小さいため、900mmぐらいのレンズが必要なようです。



集合して写真撮影。
最後にレンジャーズで感想を共有。
「今日の活動はラクだった」とのご意見も多かったですが、これだけ大勢の人数なのですぐ終わりましたが、広い面積にデコイを設置するのは結構大変な作業で、しっかりと貢献していただいたと思います。
リトルターンプロジェクトでは、これからは週に1回ほど、コアジサシの営巣状況を調査して、夏の終わりにコアジサシが南に帰った後は、デコイの回収・修繕を行い翌年に備えるそうです。
この日の午後には、営巣調査のための講習会があるとのことで、レンジャーズ隊員の方でも何名か参加されました。
参加隊員の皆さん、「リトルターンプロジェクト」の皆さん、ありがとうございました!!


◆現地団体 「NPO法人 リトルターンプロジェクト」さん
(レポート:いとう)

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