ミッション完了レポート
【ミッション完了】 谷戸田で稲の脱穀! in 鎌倉中央公園 2024.10.20
日時:2024/10/20(日)9:00~12:00
場所:鎌倉中央公園(神奈川県鎌倉市)
集合:JR「大船」駅 南改札前
現地団体:「NPO法人山崎・谷戸の会」さん
鎌倉中央公園の谷戸田は600年以上前からあると言われており、地元農家の手法と道具を使った手作業の稲作をしているとても貴重な公園です。 もち米とうるち米を無農薬で育てており、たくさんの生き物の住み処にもなっています。
田植えや稲刈りなどは、イベントとして大勢の一般の方が集まりますが、田んぼを営むには数多くの工程があり、地味な作業も多いです。
地元の皆さんだけではシンドイ作業こそ、レンジャーズの出番です!
JR大船駅南改札に9:00に集合して、そこからバスで向かいます。
今回は、スタッフ含め総勢7名でお伺いしました。
最初に田んぼを見学し、現地団体のNPO法人山崎・谷戸の会の方より、公園の成り立ちや活動の内容などをご説明いただきました。
公園の周りは住宅街なのですが、昔ながらの谷戸田の風景を止める姿は、懐かしさと新鮮さが同居します。
「こんなところに、こんな田んぼがあったのか・・・」
初めて鎌倉中央公園に来た、多くの方が持つ感想です。
今回の主役の道具の一つである「足踏み脱穀機」。
これをムシロで覆って、籾が散らばらないようにして使います。
円筒形のドラムに金属の突起がついていて、お米粒がついた状態の稲藁から、籾を取り出す装置です。
こちらの田んぼで収穫されたお米のほとんどは、機械で一気に脱穀するのですが、機械だと籾が痛んでしまうため、種籾にするお米の分は、昔ながらのこの道具で作業します。
一人が足で漕いで、もう一人は稲藁を突っ込んでいきます。
稲藁を突っ込むと抵抗が増し、回転が遅くなるため、強めに踏み込まないといけません。
一定の速度で回転をキープするテクニックが要求されます。
脱穀したものをふるいにかけ、籾だけになるようします。
脱穀機で取りきれなかったお米も、丁寧に手でとって、一粒たりとも無駄にはしません!
さらに「唐箕(とうみ)」という、風の力でお米と籾殻、塵などを選別する道具をつかいます。
軽い葉っぱは風で遠くまで飛ばされ、重いお米は手前に落ちます。
電気を全く使わない構造ながら、とても優秀な道具でした。
今回、餅米6.8kg獲れました。
この後、うるち米も脱穀するのですが、混ぜてはダメなので、一度全部片付けてからでないと、次の作業に進めません。
この時点で、かなり時間がかかっているのですが、一度ブルーシートの上に散らばっている餅米を集めて、リセットします。
さあ、残りのうるち米まで終わるか?!
この頃には、隊員の皆さんの作業習熟度が格段に向上し、空いてる作業を見つけて、手際良く片付けられるようになりました。
ちょっと時間をオーバーしてしまいましたが、皆さんの頑張りもあって、何とか全ての作業を終了。
皆さんからの感想としては、「ごはん一粒一粒を大切にしたいという気持ちになります」と。
本当にそうですね。
ご参加いただいた皆さん、谷戸の会の皆さん、どうもありがとうございました!
レンジャーズは不定期でお邪魔していますが、山崎・谷戸の会では様々な活動がありますので、ご興味のある方は、谷戸の会さんのホームページもチェックしてくださいね!
(レポート:リーダーいとう)
◆NPO法人山崎・谷戸の会 さん