今回は、東京都府中市にある浅間山（せんげんやま）公園の管理者の方から、出動の要請を頂きまして、初めて出動することになりました。

この公園には「ムサシノキスゲ」と呼ばれるユリ科の多年草が自生しています。
冷涼な高原に生育する「ニッコウキスゲ」に良く似ていますが、温暖な低地に適応した変種と言われています。かつては多摩地域に広く生育していましたが、何と今はこの公園に残るのみとなってしまいました。
「レッドデータブック東京2013」で、北多摩地区の「絶滅危惧II類」に分類されており、地元の浅間山自然保護会、府中野鳥クラブ等と、公園管理者が協働して保全を行っています。

ムサシノキスゲはやや明るい環境を好むため、アズマネザサなどの下草が伸びてきた今の状況は、生育環境としては、あまり適しません。そこでレンジャーズにお声をかけて頂きました。ムサシノキスゲの株を守りつつ、下草のみを刈り取る作業は、刈払機を使う業者さんでは出来ず、丁寧に作業する必要があります。多くの人手を必要とする作業ですが、作業そのものは、あまり難しくはありません。

ちなみにこの公園の名前の浅間山ですが、富士山に対する信仰（富士信仰）の神社です。標高80mの小さな山ですが、晴れた日には富士山が良く見えます。ミッション後に、富士山を見ながらお弁当を食べるのも良いですね！　希望される方には、公園を案内して頂ける予定です。

ゴールデンウィークの頃には、ムサシノキスゲの可愛らしい姿が見られると思います。
貴重な植物を守るこの活動、是非ご協力ください！

• 当日は、安全のためヘルメットを着用します。

※参加にはレンジャーズ隊員登録が必要です（登録料無料）
→参加方法