ミッション完了レポート
【ミッション完了】協振技建XNICEレンジャーズ in 鶴ヶ島 2013.11.2
11月2日(土)埼玉県鶴ヶ島市高倉地区にて、アヤメの移植などのミッションを実施しました。
今回は、様々な団体さんとのコラボで実現したスペシャルミッションです。場所は地域の伝統行事や農村景観が今も残る、埼玉県鶴ヶ島市高倉地区。ここを流れる「飯盛川(いいもりがわ)」は、レンジャーズの母体である認定NPO法人自然環境復元協会でも関わって、地元の市民団体、行政(鶴ヶ島市)との協働で、直線化された河川を近自然工法で再生し、生物が沢山棲めて自然豊かな景観の回復を実施しているところです。この秋から再生工事が開始されるのを前に、これまで地元の方が育ててきたアヤメを、移植するための作業が必要になりました。しかしその作業はかなりの重労働。そんな時に、企業の方の社会貢献のご相談があり、今回のミッションが実現しました。これが実施出来なければ、これだけ沢山のアヤメを移植することは出来ず、そのまま土に埋もれてダメになってしまうところでした。
まず、東京都文京区に本社のあるガス等の設備設計等がご専門の株式会社協振技建さんが、今年で創立50周年ということで、社員さんが参加する社会貢献プログラムを実施される事になりました。
その社会貢献プログラムをNICE日本国際ワークキャンプセンターさんがお手伝いすることになり、その一環として「都内から近くの場所で社会貢献できる場所は無いか?」とレンジャーズに話が回り、鶴ヶ島市役所 農業交流センターさんに協力を依頼する形で今回のミッションが実現しました。
朝、協振技建さんの社員さんが鶴ヶ島市農業交流センターに到着しました。
各自準備を整え、芝生広場に集合!
今回の活動の趣旨や各団体の紹介、高倉地域の説明を行いました。
班を4つに分け、色々な作業が体験出来るように、ローテーションを組みます。
道具を持って飯盛川へ移動。川までは交流センターから歩いて5分ほどです。小さな農業用水路といった感じです。
まずは交流センターの原田さんから、アヤメを移植する際の方法・注意点についてレクチャーを受けました。
ポイントはアヤメの周囲を丸く囲むように大きめに掘ること、そして移植する際に楽なように4~6等分しておくことです。
作業開始 4班に分かれての作業です。作業内容はアヤメの掘り起こし(右岸・左岸)、運搬、植え付けの3つです。
植えて2年が経過しているため、根がしっかり張っていて大変です。
「本当は毎年株分けをしなければいけないんだけど、かなりの重労働で出来なかった」とのことで、
地元の人は今回ミッションでたくさんの人が来てくれたことに本当に喜んで下さいました。
掘り起こされたアヤメは一輪車(ネコ)に載せられ、川から畑まで500mほどの距離を運びます。慣れない作業で、株数が多いので川と畑を何度も往復しての作業でした。
畑にアヤメを植える際にはさらに株を細かく分け、根を土に埋め横に倒す形で植えていきます。
こうすることでアヤメは自然と根を張り、成長していきます。
アヤメも無事畑に植えられて、ホッとしている事でしょう。
作業が終わるか?とも思われましたが、皆さんの頑張りで畑のほぼ全面にアヤメを移植し、午前の作業終了!
お昼は地元のコミュニティレストラン「ここほっと」さんの特製弁当とお味噌汁でした。
使われている具材の殆どすべてが鶴ヶ島で獲れた野菜を使用しており、とても美味しかったです。
お昼を早く食べ終わってしまった人には、焼イモの準備をしてもらいました。
最近ではあまり家庭の庭で火をおこし、焼イモを作る機会がなくなってしまった為、貴重な体験でした。
子どもたちも真剣になってイモを火にくべてくれました。
午後は畑のサツマイモ掘りを行いました。
この畑には「紅あずま」と「安納芋」の2種類の品種が植えられており、皆さん楽しみながらサツマイモの収穫をされました。
サツマイモのツルは、近くで飼育されているヤギの餌にするため、それぞれツルを持てるだけ持ってヤギのところへ行きました。
ヤギは雄と雌の2頭が飼育されており、持って行ったサツマイモのツルから上手に葉の部分だけを食べていました。
「ヤギもちゃんとわかるんだ」と皆さん驚いていました。
ちなみにツルの先端の柔らかいところは、人間でも美味しく食べる事が出来るそうです。
サツマイモ掘りの後は、協振技建の皆さんには秘密にしていた、高倉地区に江戸時代から伝わる獅子舞の奉納を見学に行きました。
本来であれば、地元の方々と一緒に保全作業を行うのですが、地元の方の多くが獅子舞保存会に関わっており、フィールド作業にはご参加できないのでした。
この獅子舞はそれぞれ雄獅子2頭と雌獅子1頭の役に分かれ、五穀豊穣に感謝をするお祭りだそうです。
皆さん勇壮な獅子舞を食い入るように見ていました。
獅子舞い見学の後はお待ちかねの焼イモをいただきました。とてもいい具合に焼きあがっています。
皆さん甘くてホクホクした焼イモに舌鼓を打っていました。
最後に記念撮影。
今回はたくさんの人が来て下さったおかげで、地元の方が一番頭を悩ませていたアヤメの移植が、
予定よりも広い範囲まで行う事ができ、地元の方も喜んで下さいました。
今回皆さんが移植して下さったアヤメもしっかり根を張り、来年からまたキレイな花を咲かせてくれることでしょう。
株式会社協振技建の皆さん、鶴ヶ島市役所 農業交流センターの皆さん、NICE日本国際ワークキャンプセンターの皆さん おつかれさまでした!
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